神経回路を利用した「積ん読」マネジメント

「積ん読」をご存知でしょうか。言葉通り、「買いはしたが読まずに積んだ状態の本」のことです。いいなと思ってここぞとばかりに何冊も本を買ってしまって、読み切らずに、また購入する機会が来てしまい・・ということがよくあるそうです。

 

僕のツイッターのフォロワーさんは読書をされる方が多いのですが、積ん読をされる方あ結構いらっしゃるようです。ちなみに、僕も5冊ほど積ん読があります。ただ、これは長い期間をかけないと読めないもので、絶賛読み進め中のもので、いつまでに読み終わるかも決めてあるものですので、まぁまぁ、気長にやってゆきます。

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今年の目標でもある5冊の本。一番上の本は今精読中です。

 

よく、積ん読を「悪い癖」と言われる方がいます。しかし、僕は「積ん読」は別に悪いことではないと思います。今日は、その話をしようと思います。

 

人はなぜ本を買うのか

これは、本の内容によっても違うのかもしれませんが、内容によって分けずに、「感情」「機能」の2つに分けてみようと思います。「感情」に関しては、ストーリーを見て、自分の感情を起伏させたい、という、感性的な理由です。一方、「機能」に関しては、意味の深い語彙を小説から学びたい、などでしょう。あるいは、ビジネス書や健康書などでいうなら、生活の改善かもしれません。

 

どちらにせよ、その本を買ったのには、その本を読むことになんらかの「期待」をしているのだと思います。読み終わった後の、景色が変わったような感じを求めての読書かと思うのです。では何故この二つに本を買う理由を分けたかというと、積ん読は「機能」を求めてのときよりも「感情」を求めている場合が多いからだと思うからです。

 

「機能」に関しては、「感情」に比べて改善のイメージがしやすいですし、こういった本は目次を読んだ時点で内容が自分に合っているか察しやすいです。しかも、「機能」に関しては本を探索している際のその人の気分で決めるものというよりも、もともと課題を感じていて、それが刺さることが多いのではないかと思います。故に、すぐに読もうとも思えます。

 

一方、「感情」を理由にして本を読んでいる場合、本を選んでいるそのとき、あるいはその近辺の時間軸で起こったイベント事によって、買う人の気分が違い、その気分によって選ぶ本の内容も変わるのではないかと思います。故に、1冊読み終えたその時には、本を買ったときと別の感情が既に自分を支配しており、この前選んだはずの本を読まないことが多い。失恋したとき、「ジェットコースターな気分」に合った小説を何冊も買ったのに、他を読み終わった頃にはもう読まなくてよくなっていた、とか。

 

僕は小説を一気に何冊も買ったことが2回ありますが、はじめは勧めてくれた会社の同期の子に「感想をまたラインするね!」と言った手前があり、かつその当時読書くらいしか時間を潰す余暇がなかったこともあってか読めましたが、2回目はその状況でなくなったときだったので、だいぶ時間をかけて読み終えました。そのときも、「この時間は小説を読むと決める」とスケジュールしなければ読みきれないくらいでした笑

 

自然に読めるタイミングは必ずまた表れる

上で書いたように、読むことを「強いて」積ん読を読み終えた僕ですが、買った後悔から、そもそも何故買ったのかに目を向けました。その答えが、「感情」を満たすため、でした。つまり、本を買う状況が、その本を選ばせるということです。こうも言い換えられます。今、その本の題が目に入るような脳内だった、と。

 

失恋の後に感情の揺さぶりの激しい本を読むことや、どこか暗い気分なときは、激しい表現のミステリーを読んでみるとか(前者をしたことはないが、後者はある)、その「とき」がくれば、人は勝手に物語に触れたくなるものだと思います。

 

機能面のビジネス書や健康書に関していうと、そのとき課題だと思っていることに近いことが書かれている題名の本が置いてあると、人の脳はそれを勝手に認識するようにできています。これは脳内の神経細胞(ニューロン)のつながりが関係します。ニューロンは、その人が新たに得た知識や経験に関して新たなつながりを作りますし、何度も見聞きする知識や何度もした経験に関してはもともとのつながりを太くします。

 

つまり、そのときの神経回路に合った本を、本屋で人は勝手に見つけて買うのです。これは「感情」「機能」どちらも一緒です。その状況に置かれて、ある神経の経路が使われまくれば(言い換えると「読むべきとき」とでもいうのか)、人はまたその神経回路に合った本(言い換えると「読むべき本」)を手に取るのです。ということは、積ん読しておいても、またそのときになれば自然に本を読めるということです。

 

買ったときの状況を覚えておく&帯を覚えておく

さて、積ん読しておいても読むべき本を読むべきときに読めるようになるとは言いましたが、一方、小説は目次を読んでも内容がわかりにくいとも思います。読んでみて初めて章の意味がわかるものも少なくないと思います。それ故に、読むべき本を読むべきときに読めるような工夫が重要だと思います。

 

まずは、その本を何と一緒に買ったかを覚えておくことが重要です。そのときの「感情」の状態と買った本をリンクさせておくと、逆に感情から本を検索できるようになります。そのとき買った本の中で読み終わったものとリンクさせておくのもありだと思います。

 

もう一つは、「帯」です。その本の帯は、その本の要約や、読後の感想が印刷されていたりすると思いますが、帯と本をリンクさせておいて、逆に帯から本を引っ張って来れるようにしておけば、読むべきときに読めると思います。神経回路を利用した積ん読のマネジメント、ぜひやってみてください。

 

 

 

 

 

やてん

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