努力できない人に読んでほしい。「努力できるマインド」は、食事で作れる?という仮説

今回の記事は、客観的・かつ科学的事実を元に、なぜか飛躍して、僕が個人的に感じている仮説を論じるものです。

どのような仮説かと言うと、「努力は食事で作れるのではないか?」ということです。

この話を思いついたのは、先日、友人と会ったときのことです。友人は、努力できる事や、その結果手に入る能力を、自分の手柄と評価するのは傲慢である、と話してくれました。これは、マイケル・サンデル氏の著書「実力も運のうち」から引用されたものです。

僕は、最近になるまで、物事を考える事に苦手意識があり、そして、最近少しそれができるようになってきたと感じているのですが、これを、自助努力の賜物だと考えていました。あるいは、もともと自分に備わっていた両親からの贈り物を、自分がようやく扱うことができるようになったのかもしれない、とも。

そういう考えを持っていたがゆえに、自分としては少しショックに思いつつも、それでも、一理どころか百理ある、とも感じました。そう思った理由は、百個ではなく、二個なのですが。笑

一つ目の理由は、これも自分の狭い経験からくるものですが、人生にとって、ほんの少しのきっかけが重要であることを自覚しているからです。先述の本を読み終わったら書評にでも書こうと思いますが、きっかけとは運です。たまたまの重なり合わせで、人がポツリと自分に言ってくれたことが、自分の脳みそを育てる分岐点になったと感じており、それは努力とは別のものだと感じています。

もう一つの理由が今回のメインテーマになるのですが、僕が考えられるようになってきたことには、実は食事と、それを自分で管理できる一人暮らしが関係するのではないかと言うことです。

母が作ってくれていた料理に問題があったわけではなく、むしろ、健康に気を使いつつ、高カロリー食を好む当時の我ら兄弟のわがままをよく聴いてくれていたな、と感謝しています。

ただし、自分で食品を選んで試行錯誤をすることは、やはり一人暮らしになってから格段にやりやすくなったと思いますし、その中で、自分の健康やパフォーマンスに良い食べ物を探し出し、自分の生活に取り入れられるようになったと感じています。

そんな食事が、努力をし続けられる事に、どのように関わっていると思われるのか。今回は、ここについて書いてゆきます。


事前知識:脳と腸の関係

本題に至る前に、まずは脳と腸の関係と、その両者を繋ぐシステムについて触れさせてください。

ラットを例に、雑な養育をする親と、慈愛に満ちた養育をする親、そして、両者の子供が親の養育からどう影響を受けるのかを調べる研究が行われたのですが、案の定、雑な養育をする親の子供のラットは、神経質で、抑うつ的になる傾向があるようです。

そして人間でも同じように、子供の頃の逆境的な経験が脳に与える影響により、抑うつ的になったり、体調を崩しやすくなることがわかっています。

このストレスフルな経験と、脳の異変や、それに伴う諸症状をつなげるのが、腸、もとい、腸内に生息する微生物なのだそうです。腸内微生物は、重さにして心臓と同程度いるとされており、臓器の一つとして捉える人もいるそうです。

この「脳ー腸ー微生物システム」が、どのように動作するのか、順序を簡単に示すと・・

  1. 子供が、親の雑な養育などの逆境に置かれる
  2. その心理的ストレスにより、脳神経細胞に、異変が起こる。
  3. そうなると、その脳の変化に伴い、腸へ送られる信号にも変化が加えられる
  4. その腸への信号が、微生物の代謝反応などを変えてしまう
  5. 身体に種々のストレス(潰瘍など)をもたらす微生物・代謝産物が腸内で優位になる。
  6. その身体的なストレスを、内臓感覚として脳が記憶してしまい、心身にトラウマを植え付けてしまう。

こんな感じです。

雑な養育が、脳に異変を起こすだけでなく、体にも負担をかけ、その記憶と結びついてしまうがゆえに、過度な心配性とか、うつとか、アルツハイマーとか、現代病と言われる病気をも引き起こしてしまうと考えられているようです。言わずもがな、腸内が荒れるわけですから、肥満なども起こりやすくなるようです。

もちろん原因だけでなく、その解決策についても研究されています。腸の起こす身体的なストレス反応を、食事や瞑想、認知行動療法などによって緩和できる、そして、脳の異変を解除できる、そんな事も、同時にわかってきているのです。これが、僕に一つの仮説を導かせました。

脳が腸に、腸が脳に、努力をするなと命じている・・?

さて、本題です。

上述のシステムにおいて個人的に面白いと思ったのは、心理的なストレスが、脳へ具体的な生物学的異変を引き起こすことです。心は形がなく、捉えられないものだと思っていただけあって、この事実には驚きました。

 

そして、その異変が、適切に対処すれば改善できる問題であることも、救いがあります。しかも、誰しもが日々、気を使おうと思えばできなくもない食事によって、改善できるのです。

これをもとに、どのように努力と結びつけたのか、ですが、実は、脳神経細胞で起こるこの異変(メチレーション、メチル化などと言われています)は、体内の他の細胞と比べてかなり活発に行われており、結果、人によって、その多様性も大きいのだそうです。東京大学で行われた研究において、それが明らかされています。

つまり、脳神経細胞には異変が起こりまくっており、しかも、その異変の起こり方は人によって全然違うのです。このことから、物事に対する感情・あるいは身体の反応の仕方が人によって異なるのは、このメチレーションが関係していると予想できます。

脳神経細胞のメチレーションが異なる部位で起こることによって、同じ出来事を体験しても、違う反応を脳が示し、その結果、腸に送られる信号も異なり、異なる内臓の反応を示し、それゆえに、人は、同じことによっても別の感情的反応を示す事がある、と考えられます。

 

このシステムに関して今わかっているのは、神経症的な傾向や、うつの傾向、肥満などの現代病に限りますが、この脳のメチレーションは、努力に対する人間の姿勢にも関係しているのではないか、というのが、僕が今回伝えたかった仮説です。

この仮説を発展させると、以下のことも言えそうです。

努力となると、できない自分を認識することにもなるし、うまくいかないことも多いでしょう。なにより手間で面倒です。それが、幼い頃からの経験として脳に記憶され、しかも、内臓感覚として、疲労感などのストレスを同時に引き起こしてしまう場合、人は努力からの逃走を図ろうとするはずです。

これが、努力への苦手意識を醸成するメカニズム「やてんモデル」だと、僕は考えます(勝手に命名失礼します)。

 

 

努力は食事で作れる・・?

さて、努力への苦手意識ができあがる「やてんモデル」については、(正しいかどうかはさておき)なんとなくわかってもらえたと思います。次は、その解決策です。

これを食事で改善できるのではないか?というのが、今回のメインテーマですが、どういうことでしょうか。

もちろん、「やてんモデル」自体が仮説なので、この食事によって努力をつくるプロセス自体も、脆弱な理論ですが、よかったら見ていってもらえると嬉しいです。

内容はシンプルです。発酵食品、野菜、果物を取り、脂肪分を押さえた食事を基本に据える事です。健康のために、今までも散々言われている事です。

個人的に強調したいのは、例えばヨーグルト一つとっても、人によって合う・合わないはあるようで、そこをいろいろ試してみる重要性です。僕の場合、ヨーグルトなら森永のビヒダスが体に合っているような気がしています。また、きのこ類が、体、メンタルともに相性が良い気がしています。最近、全粒粉のペペロンチーノにきのこを入れるのにハマっています。

基本的には、発酵食品・野菜・果物を取る方針で、その食材のうち、自分に合う、合わないを精査してゆくのがオススメです。


これを続けて体、というか内臓が引き起こす逃走の反応を徐々に軽減してゆきながら、少しずつ努力を積んでみる。そして、小さな進歩を重ねてゆく。こうしてゆく中で、努力をしても、腸、もとい内臓が逃げの反応をしなくなってゆき、メチレーションも解かれ、努力に対する意識を変えてゆけるのではないかと、僕は考えています。

仮にこの仮説が正しくないのだとしても、体に合った食事は日々の感情の起伏を和らげてくれたり、体力の回復を早めてくれたり、肌がきれいになったりと、それ以外にも良い影響がたくさんあるので、やっぱりオススメです。

おわりに:食事すら努力なのか・・?

「自助努力で能力を獲得したのかどうか」という話にはじまり、脱線気味に話を膨らませ、その割に普通のまとめになってしまった感があります。

書いていて自分で思ったのですが、このまだるっこしい文章を読んでくれる人は、既に努力できる人説ありますよね。というか、食事の改善って、その時点で努力にカウントできそうですよね・・

といいつつも、努力にも、取り組みやすいものと、やりにくいものがあると思います。いきなり勉強する、とかはまだ内臓に努力にまつわる嫌な記憶が残っているでしょうし、食事は、それと比べれば、比較的取り組みやすいセラピーではないかと思います。

不思議なのですが、食事が改善されて、健康が改善された事を知ると、はじめて、以前の自分の体調が優れなかったことに気がつけるのです。よほど体調が壊れない限り、僕らは体調の異変に気が付けないものです。元気だったつもりだったんだけど・・・

ちなみに、努力は善である、努力しないのは悪である、とは僕は思いません。努力しないでいながら幸福である人もいるはずだからです。あくまで、不満と対処法がわかっていて、それが自助努力によって対処できそうだと考えられるのに、努力をできないでいる。そんな罪悪感を持っている人の後押しがしたいだけです。

この記事を読んで、健康状態が改善され、努力できるようになり、努力を楽しめる人が一人でも増えたらいいなと思います。


参考図書

腸と脳

脳ー腸ー微生物のシステムやメチレーションについては、この本で学びました。

妊娠や出産が、どのように子供の腸に影響を与えるのか?現代病を防ぐには、どのような事に気をつけるべきか?など具体的なアドバイスも豊富に書かれています。とっっっても、面白くオススメなので、ぜひ、読んでみてください!

 

制作:ゆるリサーチ

提供:あたまのなかのユニバース

 

やてん

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