メモで脳を作り変える。メモで自分を作り替える。

最近、テレビ東京の佐久間さんがパーソナリティを務めるオールナイトニッポンゼロに、バカリズムさん(以下、本名の升野さんと表記)がゲスト出演されていました。升野さんは、他の芸人さんが、1年にコントライブを1作品作るのが限界のところ、5作品くらい作る、とんでもない人です。最近ではドラマの脚本もやっており、自分の強みの「物書き」に特化し、その実力で認められていった職人っぽい芸人さんです。

 

その番組内で、佐久間さんがネタ作りについて、どのように作るのかを升野さんに尋ねたところ、升野さんは、「日常が全録のようになっていて、それを遡って思い出しながら、作ってゆく」と答えていました。物書きをずっとやっている人の中でも、全てを都度思い出してゆくようなことはやらないと思います。実際、升野さんは10時間ずっとパソコンの前で悩んでいるときもあるんだとか。そこも凄まじいです笑

 

そのことに佐久間さんは驚きつつ、「日常で気になった事をメモしたりしていないの?」という質問を投げかけていました。別のラジオ番組で、バナナマンの日村さんも身近で起こったエピソードをメモ書きしている事を話していましたが、エピソードのメモは、日常を切り取って話すような人たちの世界では基本となっているようです。だからこそ、升野さんの「全録思い出し再生」は改めて恐ろし過ぎるのです。

 

全ての人に、メモはおすすめ。その理由は?

ところで、メモは芸人さんやラジオパーソナリティーのような話し手だけがするものだとは僕は思いません。

 

メモを日常的にとっていて僕自身感じるのは、自分は驚くほど物事を忘れる、と言うことです。実はこの記事自体、メモを見返していて思いついたものです。

 

この前メモを見返していて、「あ!そう言えばこんなこと、あのとき考えていた!」と、全く忘れている自分を面白く感じました。メモには、日常の反省とかも含まれますが、そんな事も忘れちゃったりするので、それを思い出させてくれる装置として、メモにはとても助かっています。

 

僕が一般的なビジネスマンでありながら、メモを大切にしている理由は、以下の3つです。

  1. 記事に書く際や、仕事上のネタになる。
  2. 情報を整理でき、理解度をあげられる。
  3. 思いだす回数を増やす事で、新たな習慣を定着させられる

まずは、ネタになる。この記事自体、メモから生まれたものですし、秋元康さんの言う「記憶のリュックサック」「風景に付箋を貼る」のように、日常でふと気になった事などを文章で記録しておく事で、何かのネタにできます。記事にしなくたって、人と会ったときの話題にしても良いと思いますし、メモは、して困る事はないし、むしろしない方がもったいないと感じます。

 

2つ目ですが、僕らは、頭の中でフワッと思いついたり、理解したと思っていても、それを上手に人に伝えられなかったりします。その「実はわかっていない」を鮮明にしてくれるのが、メモです。筆が進まないとき、自分はしっかり理解できていない、と気がつけるし、理解できるまでしっかり書いて整理すれば、その知恵が自分の物になります。メモは、人に説明する際の予行演習にもなる、とても良い練習相手です。この際、「聞き手に話したとして、相手は何に疑問を持つか?」を考えながら進めてゆくと、より理解を深められるし、その想定以外の事を質問されれば、さらに理解を深められるきっかけにもなります。そんな意味でも、メモはオススメです。

 

そして最後に、思い出す回数を増やせる事です。算数の九九とか分数計算とか時計や割合の計算もそうですが、繰り返し行うことによって、早く計算できるようになるし、数学の問題も、初めて見た問題が出てきたときにも、これまでそれに似た問題への対処の経験が何度もある方が思い出しやすいです。経験が多ければ、それが引き出されるのもスムーズになるということです。逆に、「今日、こう言う事があって、こう感じて、これから自分はこう言う考えで物事を考えていこう」と思っていても、それがしばらく思い出されないと、すっかり定着しないものです。

 

それを解決してくれるのがメモで、たまに見返せば「そうだ、こんな事思っていた!」と思い出し、記憶が太くなります。メモは、脳の神経細胞の繋がりに変化をもたらしてくれるのです。そうすると、自分の行動や考えを、より早く変化させて行けますし、何か似たような状況になったとき、考えられる選択肢も増やせます。メモは自分を変えられるツールなのだと感じます。

 

オススメのメモ帳

こんな記事ですが、これを読んだ方の中で「今日からメモを取るぞ」と行動を起こそうとする方がみえるかもしれないので、オススメのメモ帳について書いておこうと思います。

 

オススメなのは、スマートフォンのメモアプリか、表紙カバーが丈夫でバンドがついているメモ帳です。ポイントは、いつも近くに置いておける事と、長く保存がきく事です。

 

メモアプリがオススメなのは、スマートフォンを肌身離さないからです。思いついたとき、すぐ手の届くところにあるので、メモを逃さずにしやすいです。

 

紙が好き(僕は書く事が好きなので、基本メモは紙派)な方には、表紙が丈夫で、バンドがついている物をオススメします。表紙が丈夫であれば鞄の中で物と擦れても劣化しにくいですし、バンドがついていれば紙が崩れたり折れたりするのを防いでくれます。お試しでお求めやすいところで言うと、アマゾンブランドのノートがオススメです。

 

少し高くても良い、と言う方には、モレスキンのノートや、ロイヒトトゥルムのノートをオススメします。僕は今のところ、サイズ感からモレスキンのミディアムサイズ(B6)のノートを使っていますが、今後、いろいろなサイズやメーカーのノートを使って、使いやすい物を探してゆくつもりです。1ページに書く分量的に今はミディアムがちょうど良いのですが、もっと考えを膨らませるようになったら、A5サイズになってゆくかもしれません。

ロイヒトトゥルムのノートにはページ数や日付を書く欄があり、過去のページを参照したりする際に便利かな、と感じます。それから、ロイヒトトゥルムのノートは、紙質が良いらしいです。モレスキンはモレスキンで、熱狂的なファンが多いのも事実のようですし、どちらにするかは、好みになりそうです。

この辺のノートを使うと、メモのページ数が増えてゆくにつれて愛着が湧いてきます。そうすると、さらにメモをするのも楽しくなってくるので、「少し拘りたい、自分らしいノートを作ってゆきたい!」と言う方には、これらのブランドのノートがオススメです。

 

ちなみに、メモの書き方に関しては、前田裕二さんが「メモの魔力」という本を書かれており、その本で紹介されているメモの書き方がとても勉強になるので、オススメです。僕も、前田さんの書き方から学んで、アレンジしていきました。しょぼい僕のメモを紹介するよりもここではメモ魔・前田さんの原典をオススメさせていただきます。

 

制作:メディアに学ぶ

提供:あたまのなかのユニバース

 




 

やてん

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