学問を仕事に活かす方法 ー経営学編ー

経営学というと、競争戦略、競争優位の戦略、リーダーシップ論など、会社の比較的上層で意思決定がなされる部分にフォーカスされがちで、それを学んでも、日々の仕事には一見、役に立ちそうにない気がします。

 

確かに、知識をそのまま使う(そのまま使えることもないのだが)分には、その職位にまで上がらなければ使えそうにないように思われますが、それを比喩的に活用することは、誰にでも可能かと考えます。

 

例えば、「競争優位の戦略」について考えてみます。「競争優位の戦略」は、マイケル・ポーター氏の提唱した戦略論です。「バリューチェーン」なるフレームワークが有名です。

 

ある企業は、日々の仕事の類似度から、基本的にはいくつかの部署にわかれます(製造部、経理部、営業部など)。それら部署を、他社と比較したとき、その部署ごとにかけるコストや、それによってもたらされる便益は、同じ業界にいれば似通ってはくるものの、会社ごとにそれぞれ異なります。

 

競争優位の戦略とは、自社のそれぞれの部署にかけるコストを、自社の作り出す価値に合わせて最適化させ、部署間で連結させることによって、その会社が生み出す製品・サービス・運営方法を独自化させることで、他社との差別化を全社的に目指す戦略です。

 

僕は、経営戦略の中でも、この競争優位の戦略が好きで、その事例については自分で調べてまとめ、このブログでも書いています(スタバZARAなど)。

 

それぞれの部署へのコスト割当は、会社によっては役員レベルでも不可能である場合もありますが、この理論は、僕らの日々の過ごし方にも、比喩的に活かせそうです。

 

個人レベルでなら、「自らを一個の会社と見立てて、自らの金銭と時間を、どのように割り当てるのかによって、人と差別化させる」と、考えることもできそうです。

 

周りのみんなは、Netflixで映画・ドラマ・アニメを見ているのかもしれない。飲み歩いているのかもしれない。コンビニ前でダベっているのかもしれない。

 

この時間の使い方は、それはそれで素晴らしい交流にも思い出にもなります。自らの感受性を育ててくれるものだとも思います。

 

しかし、使い方が人と似通ってくるような時間やお金を、あえて人と違うことに向けてみることによって、将来の方向性を人とズラすことができるかもしれません。

 

僕がこのように文章を書いていることも、その一つと言えるかもしれません。僕は、周りと比べると、感情の揺れ動きや、その原因、結果を俯瞰・分析し、言語化することが得意で、それが日々の対話に活きているように感じます。これは、もともと得意だったわけではなく、文章を書くことで磨かれていったことです。

 

また、問を設定し、調査し、それをまとめる過程は、自分の思考力や、話の流れ・順序の組み立て方を磨くことに貢献してもいると感じています。

 

お金や時間の使い方を人と変えてみることは、短期間ではあまり意義がわかりづらいものでもあります(戦略との比喩で語るくらいなので、3〜5年スパン)が、続けてみると、人と違う個性を形成させることができるようにも思います。

 

・・・ここまでが、経営学の中でも「競争優位の戦略」に絞って、それを僕らの日々にどう取り入れられるのかの試行結果です。

 

こういう経験があるので、僕は、会社(組織全般)と、人とを、「全く違うもの」だと思う事をもったいないと感じます。

 

単に知識として経営学を学ぶことは、楽しくはあっても、あまり役には立たないかもしれません。

 

けれど、日々の実生活に、比喩的に役立てられるとしたら、経営学や、会社の財務諸表を、もっと関心を持って観察できるのではないでしょうか。

 

そのような目線で、経営学を学んでみるのはとても面白いのです。

 

何から学べば・・という方には、大学生ならば、経営学部にモグるとか(僕は農学部でしたが、友人と経営学部の授業を受けていた)。あるいは、「◯時間で学べる」などの入門書を読んでみるのも良いかもしれません。挑戦してみたいという方には、先述のポーターさんの本を読んでみるのも良いかもしれません。

 

そんな中で、「あ、これって自分がこう動けば、こうなるんじゃないか・・?」という気付きや、試行の入り口を見つけてもらえたら、毎日を楽しめるかもしれません。それが、大学生ならば、就活に活きるかもしれないし、仕事をしているならば、仕事に活きるかもしれない。趣味に活きるかもしれない。

 

もし、経営学を学ぶのが億劫で、手っ取り早く、どのように経営学を日々に活かせるのか、その考えを知りたいのであれば・・僕のブログの記事を買って読んでみてください!笑

 

それこそ、インターネットの辺境にある有料の記事など、なかなか買うような人はいません。そういうものにお金を投下してみることは、他の人と違う情報に触れ、自らを人とズラせるきっかけになるかもしれないのです。

 

経営学を学び、それを比喩的に活かすことによって、きっと、他でもない「その人の個性」を磨き上げることができると、僕は信じています。

 

もし、この考えに共感してもらえて、経営学を学び初めてもらえたなら、また、弊ブログの記事を購入してもらえたなら、そしてさらに、それを元に、読者さんが、自らの人生に役立ててくれることがあれば、これ以上ない幸いです。

 

参考までに・・

こちらは、セブンイレブンのすごさを分析し、まとめた記事です。セブンイレブンは業界1位のコンビニですが、なぜ、すごいのか。それについて、簡単にまとめています。

 

こちらは、ZARAのすごさを分析し、まとめた記事です。ファストファッションというとユニクロとのイメージが日本では強いですが、世界に目を向けてみると、実は業界1位はZARA(社名:INDITEX)なのです。この記事では、その内訳を分析し、まとめています。

 

こちらは、言わずとしれた、スタバの記事です。よかったら、見てみてください。

 

また、こちらの記事には、日々の生活に、経営学とも関係するヒントがあるのではないか、そして、それを自分の日々にも活かせるのではないか、と書いていますので、ご参考までに。

 

制作:ゆるリサーチ

提供:あたまのなかのユニバース

 

 

やてん

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