ファルコに期待することを「サヨナラの意味」で解く。進撃の巨人26巻の感想

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こんにちは、やてんです。8月9日は、進撃の巨人の新刊発売日でした。今回もDVD付きを買おうと思っているので、自宅周辺で単行本を買わずに、とりあえずkindleで読みました。大型書店でDVD付きは買おうと思います。

 

さて、今回の感想は、以前の記事で述べた25巻の感想と繋がるのですが、僕が個人的に注目していたシーンが取り上げられていたことと関係します。

 

件のシーンは、こちらです。
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左隅の「海の外も壁の中も同じなんだ」です(25巻前半参考)。

ファルコは、敵国の立場上、エレンの敵ではありますが、どうやらこのエレンの言葉には影響を受けたようで・・

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上のコマで会話をする二人は、エレンと同じエルディア人ですが、エレンは孤島に逃れたエルディア人の末裔であり、彼らは大陸に残ったエルディア人です。大陸に残ったエルディア人は、隣国から責めを受け、辛い思いをしてきました。よって、自分たちをこのような目に合わせた元凶である、島に逃れたエルディア人を倒す「戦士」になることで、大陸のエルディア人が、島のエルディア人と違うことを証明することを望んでいます。

 

ガビ(女の子の方)は「戦士」候補生の中でも純粋で、物語の初めの頃のエレンのような子です。しかし、エレンのときと違うのは、ガビのそばにいるファルコが、エレンの言う「海の外も壁の中も同じなんだ」が事実なのではないかと考えているところです。

 

この事を踏まえて、今回の記事の題にもある26巻の感想を述べますが、僕はファルコ、と言うより、作者の諫山さんへ、ある自分勝手な期待をしています。それは、今でこそ争いの絶えない進撃の巨人の中でも、最終的には互いが認め合えるような終わりを、エレンやファルコを通じて見せてくれるのではないかという期待です。

 

お互い、育つ環境が違えば、触れる情報は異なり、価値観も変わるし、異なる価値観の人間を認めることはなかなかできないでしょう。いじめの本質も、戦争の本質も、そこにあるのではないかと思っています。色々考えますが、僕にはわかりません。このお互いに涙を流し合い、なんだかどんよりと苦しみながら生きている世界が、どうしたら良くなってゆくのか。このわからないだけの僕に、何か一つ気づきを与えてくれるのではないか、という期待があるのです。

 

「分かり合うこと」については、実は最近、乃木坂46の「サヨナラの意味」のMVを観て、エレンのセリフに似たようなものを感じました。

MVのなかで、赤い装束は、感情の起伏で身体に棘が生える「棘人(しじん)」で、青い装束は「人」です。
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「棘人」は、棘を生やすことから人からは恐れられ、人は自分たちと棘人は違うものだと教えられています。また、「棘人」が棘を切り落とされることにより、「人」になれる(ことにする)のが「棘刀式」で、MV中盤〜終盤で出てくる催しです。序盤はその稽古の映像が流れます。

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物語の中で、ナナセとナナミは、それぞれ、儀式に疑問をもち、葛藤をしますが、最後には、ナナセがナナミへ手を差し伸べます。

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ナナミの手を取るナナセ

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こういうとき、初めに手を差し伸べる人は、仲間から驚きの目で見られることが多いですよね。しかし、ナナセが「棘人」も「人」も、本当はほとんど変わらない、ということを証明してくれたから、最後にはお互いの壁が壊れたのですよね。今引用していても涙出てきそう・・。何を隠そう、僕はこういうのには涙もろくて、MVを初めて見たとき泣いちゃいました。

 

話を進撃の巨人に戻しますと、僕は「サヨナラの意味」のような終わりを進撃の巨人が描くとしたら、それは、僕がずっと追っているキーワードを軸に終着点へたどり着くとしか思えないんですよね。そして、そのキーワードを心に持ち続け、その結末へ物語を率いてくれるキーパーソンが、ファルコなのではないかと思っています。

 

26巻は、とうとう島側(調査兵団側)の登場人物に死人が出るなど辛い展開があり、一方、人はわかりあうこともできなくはない、という、感情の整理が難しい一冊でしたが、この戦いの結末が、争いのない状態で終わるのなら、「海の外も壁の中も同じ」であるような終わりを見せて欲しい。そして、その答えを僕らの世界に、一つの意見としてたくさんの人に届けて欲しい。そう思います。

 

作品に期待するだけでも情けないので、自分でも、「世界平和」とは何なのか、考えてゆきたいと思います。

 

追記:27巻の感想をアップしました。よかったら、こちらも見ていってください!

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