使いやすい財布を決めるたった一つのポイント。メンズ財布の使いやすさを分析。
今回の記事は、どのような財布が使いやすいのかを1分で知りたい人向けに書きました。財布の使いやすさって、一体何で決まるのか。それに、僕なりの答えを提案できればと思います。
誰しも、財布を使う場合、一人で使うことはないはずです。なぜなら、財布は決済の道具であり、仮に機械であっても、お金を受け渡しする相手がいるからです。
つまり、その相手とのやり取りのしやすさが、財布の使いやすさを決めると考えられます。
使いやすさは、他の方のいろいろな記事でも紹介されています。
小銭入れの大きさ、カードの取り出しやすさ、お札の入れやすさ、あるいは財布のサイズ、、、などなど。
しかし、それぞれの機能よりも先に、実はあるポイントが財布の使いやすさを決めている、と僕は個人的に感じています。
これさえ守れば、あとは割と好きにして、というポイントです。
今回は、そのポイントについて検討してみます。
初めに見たいポイント:定位置
僕が財布の「使いやすさ」において重視するのは、大きさやポケットの充実度よりもまず、手に定位置が与えられるかどうかです。
言い換えると、持ち変えることがいかに少ないか、ともいえます。
これを、小銭入れが内側についている長財布について、考えてみます。
画像のように、左手を位置取って財布を持てば、決済の全てのアクションをこの状態で行えます。
一方、小銭入れが外側についている場合、財布を持ち替える必要があるはずです。
受け取るお釣りが小銭だけだとしても、レシートを同時にもらう場合、小銭をしまい、もう一度持ち替えて、レシートをお札入れに入れるのではないでしょうか。
この少しの手間が積み重なり、決済をほんの少しづつ面倒にします。
定位置が決まっており、その位置から全ての決済の行程を行える財布を、僕は「使いやすい財布」と定義します。
ここまでが、この記事の本論です。
これからは、使いやすさを細かく分析してゆきます。
読者の皆さんに、財布の使いやすさを考える上での軸を提供できればと思いますので、お暇であれば、ご覧いただければ幸いです。
使いやすさ=定位置度 × 決済の幅 × 貨幣の取扱いやすさ
上では、「使いやすさ」を以下のように結論づけました。
定位置が決まっており、その位置から全ての決済の行程を行える財布を、僕は「使いやすい財布」と定義します。
これを分解すると、
- 定位置がある(持ち替えが少ない)
- 決済の全ての工程を行える(可能な決済の幅が広い)
- 貨幣の取り扱いやすさ(札入れやポケットの広さなど)
この三つが、使いやすさを最大化するために必要であるとわかります。
この事から、「使いやすさ」が最大になる財布は、
- マチのある小銭入れが内側についている二つ折り財布、
- 小銭入れが袋として内側についている長財布(ジップ型含む)
だと考えられます。
実際、この種の財布は財布売り場の半分以上を占めるし、その面積から考えても、求められている財布なのだと考えられます。
一方、そうでない財布も2割くらいは存在しますし、僕はこちら側の財布を現在使っています。
僕を含め世の約2割くらいの人が、「最高に使いやすい財布」以外の財布を使う人のには、いくつか理由があります。
「使いやすさ」VS・・・
なぜ使いやすさを捨ててまで、その財布を使うのか。それには、いくつかの理由があります。
- そもそも財布に無関心
- 大切な人から頂いた物だから
- 型崩れを避けたい(長く使いたい)
- 持ち運びをコンパクトにしたい
一つ、そもそも財布はもちろん、持ち物自体にあまり関心を持たない人も一定数いるはずです。
二つ、大切な人からの貰い物である場合、その人との関係性を大切にするためにその財布を使っている人もいるはずです。
三つ、型崩れを防ぐために、小銭入れを別で持つ人もいます。現金決済において小銭入れをお札入れと分けるのは、決済を面倒なものにします。それでも、ポケットに入れて持ち運ぶ人にとっては、小銭のかさばりによる財布の縫い目へのダメージが気になるはず。
そこで、型崩れを防ぐために、小銭入れを別で持つ、という選択肢が出てきます。
そして最後に。四つ、持ち運びをコンパクトにしたい、と考える人もいます。僕はこれに該当します。
決済の方向性が、適した財布を決める
上では、型崩れや、持ち運びを優先することで、「使いやすさ」がある程度低下するパターンがあると書きました。
しかし、「使いやすさ」を削ったことで、持ち運びや、物持ちの良さを手に入れることもできるとも書きました。
こう書くと、「使いやすさ」を諦めないと他の要素を得ることができないように思えますが、決済方法が多様である現在、必ずしも「使いやすさ」を削ることは悪くないと考えられます。
例えば、僕は1年のうちで、現金の決済をほとんどしません。歯医者の健診(4ヶ月に1回)と、家の近くの中華料理店(これも半年に一回くらい?)で使う程度です。
ゆえに、小銭入れをほとんど使わないし、お札の枚数も限られます。一方、普段使いのカバンが小さいので、持ち運びのコンパクトさを重視します。そこで、マチなしの長財布を使っています。
先ほどの、使いやすさ = 定位置度 × 決済の幅 × 貨幣の取り扱いやすさ
で言うと、定位置度を死守しつつ、決済の幅を縮めています。これにより、決済の快適さは維持しつつ、持ち運びをコンパクトにしています。そして、そもそも現金を使うことが少なければ、お札も数枚程度しか持たないので、マチなしでもお札を取り扱いづらくなりません。
決済の幅を(ほぼカード決済)狭めても、普段の決済の方向性が基本的に非現金なので、「使いやすさ」には問題ありません。むしろ、現在最大値です。
つまり、頻繁に現金を使うのか、あるいは、むしろ使わないのか、決済の方向性によっては、人によって「使いやすさ」の最大値自体が変わるのです。
気に入ったものが、自分にとって「使いにくい」ものだったら?
これまでは、財布を単なる「決済の道具」として考えてきましたが、ここからは、感性の側面を加えて考えてみましょう。
仮に自分が気になるものが、使いにくいものだったら、自分の感性か、機能か、どちらを取るのか迷いどころですよね。
これはもう使いにくさの度合いもによるのですが・・
結論を言うと、人の目を気にする度合いで決まると個人的に感じます。
あまり周りを気にしないマイペースな人なら、使いにくい財布を使っても良いと思います。レジに行列ができているのに、下3桁が975円のお会計で、1000円札出さずに、小銭で出せるタイプの人です。少数派ですが、たまにいます。
一方、人目を気にする人、「なるべくレジの列を待たせたくない」とか、「早く決済を終わらせたい」とか、決済において周りの状況を見て行動してあげようとするタイプの人は、使いにくい財布を使っていると、いずれその自分を嫌だと感じてしまうと考えられます。
接待のお会計を担当する人とかは、このタイプかもしれませんね。
実は、僕は街中の人の財布を見て、その人がどんなタイプの人か予想したりしていますが、周りを気にしがちな人が、決済を忙しくして申し訳なさそうにしているのをたまに見かけて、やっぱり財布の使いやすさって大事だよなぁ・・と思っています。
そういう場合は、現金を使う可能性がある場合とそうでない場合で財布を使い分けるのも良いのでは?と思ったりします。
これは今実験中です・・そのうち記事にしようと思っています。
おわりに:財布、使いやすいですか?
あまり意識したことがない話だったかもしれません。それでも思い返せば、例えば財布を変えたタイミングで、使いやすさに変化があった経験がある人も多いはずです。
もし、使いやすいと感じているならば、その「使いやすさ」の理由は、きっと上の三つの総合得点が高いからであるはずです。
今回の記事は、皆さんにとって、財布の使い方を思い返すきっかけに、そして、今後の財布選びの参考になればと書いた記事です。
財布の選び方について、革質・色・形の三つの観点で書いている記事もあります。よかったらみていってください!
提供:あたまのなかのユニバース
参考サイト