プレーンヨーグルトの比較。まろやか丹念発酵は、ブルガリアヨーグルトを「ヨーグルトの正統」にしているのか。

いつも「飲むヨーグルト」でヨーグルトを食べていましたが、安いので固形のプレーンヨーグルトに変えました。飲むヨーグルトの流れで、僕はブルガリアヨーグルトを食べていたのですが、思い返すと実家ではビヒダスを食べています。

 

別に味の違いなど気にしていなかったのですが、ブルガリアヨーグルトの容器側面に「まろやか丹念発酵」と書かれており、特許の匂いがしたのでホームページを調べてみると見事に的中しました。では、その滑らかさ、どんなものかと思い、今回は比較をしてみました。

 

材料

3種類のプレーンヨーグルトを用意しました。生乳100%使用のものや、加糖ものは味の比較を妨げるので、原材料費がほとんど同じなもので今回は比較を行います。

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比較する項目は味と食感のみです。それ以外に関しては、そもそもヨーグルトを「食べる」ときに比較をしない項目だと思いますので、今回はシンプルに、2点について比較します。

 

 

比較の結果

以下に、結果を記します。

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味と食感を比較した結果、まろやかさは「まろやか丹念発酵」を冠すブルガリアヨーグルトよりもむしろ、ビヒダス、恵の方で感じられました。比較をすると、ブルガリアヨーグルトに関しては酸味の方が印象に残ります。

 

 

まろやか丹念発酵とはそもそもどんな技術なのか

この技術のもともとの狙いは、ブルガリア本国のヨーグルトの、「爽やかな酸味と、崩れにくいが舌触り滑らかな食感」を、工業的に複製することだったようです。確かに、パッケージにも「ヨーグルトの正統」と記されています。

 

実際には「脱酸素低温発酵法」というようで、脱酸素処理をすることによって製造時間を短くし(脱酸素までの時間が、ヨーグルトを作る際にネックになっていた。下の図を参照)、短時間でも低温発酵法の滑らかな舌触りを残す方法を開発したようです。

スクリーンショット 2018-10-28 10.51.42.png

(参考文献:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslab/23/3/23_143/_pdfhttps://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9006/9006_tokushu-2_7.pdf

ちなみに、カードというのはヨーグルトが固形化する状態のことです。

 

さらに、この方法でヨーグルトを作ることによって、形が崩れにくくなったというのです(理由はわかっていないらしい)。その舌触りをブルガリアの本家に似せられるようになったこともあって、「ヨーグルトの正統」を実現する発酵法のようです。

 

 

「まろやか丹念発酵」では伝わらないのでは

しかし、いくら技術で正統なヨーグルトを名乗るとはいえ、これではブルガリアヨーグルトがヨーグルトの正統であることが伝わらないのではないかと思うのです。

 

ヨーグルトを買う人を、購買の際の比較の流れで分類するとすると、「種類に興味がない人」「何を買うか考える人」に大きく分かれ、後者は重視するものによって「健康(腸まで届くナチュレ恵)」「(ブルガリアの正統など)」「価格(価格ならビヒダス。安い)」など様々な分類ができます。

 

ブルガリアヨーグルトは、その中でも「味」において、「ブルガリアの正統派」の主張により差別化を図ろうとしているのでしょう。

 

ですが、僕自身は少なくとも、選ぶ際にブルガリアヨーグルトが「ヨーグルトの正統」であることを知れませんでした。つまり、今のパッケージからでは伝わらない。

 

また、まろやか丹念発酵=ブルガリアの正統派ヨーグルトに近い味と食感を再現する技術 とわかるのか?という疑問が浮かび上がります。

 

ブルガリアの伝統的な素焼き鉢の絵が書かれていますから、それで気がつく人は気がつくのかも知れません。しかし、それではごく少数にしか伝わらないと思うのです。僕は調べなければ素焼きが伝統的なブルガリアのヨーグルト製造の容器とは知れなかったです。

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ブルガリアヨーグルトに必要なこと

もし、明治さんがブルガリアヨーグルトを、ヨーグルトの正統派だと知ってもらいたくてブルガリアヨーグルトを製造・販売しているなら、今の商品の展開では不足していると感じます。では、何が必要か。

 

一つ目として、「ヨーグルトの正統」をもっと際立たせた方が良いと思います。現在でも、青いベースカラーに赤のアクセントとして「ヨーグルトの正統」を表記していますが、もう少し目立たせても良いと思います。目につく「ブルガリア」の文字に近づけるだけでも変わるのではと感じます。

 

二つ目が、ブルガリアのヨーグルトの味とは?ということを表記することです。また、ブルガリアヨーグルトの歴史に関して、ホームページに誘導する表記をする、などでしょうか。

 

最後に三つ目は二つ目と似ていますが、「まろやか丹念発酵」を、よりブルガリアを象徴するような製法名に変更することです。文献を読んだり、ホームページを見ると、相当情熱的にヨーグルトを作られていると感じます。

 

この記事を読んで伝わってくれるのはもちろん、知らずにヨーグルトを見る方にもそれを知ってもらう仕組みが必要だと思うのです。

 

おわりに

特許に関して学ぶにつれて、世の中にはたくさんの特許申請された技術があることを知りました。きっと僕の思わぬところに特許はまだまだ隠れているのだと思います。

 

また、マーケティングに関しても同様で、せっかくの研究成果や技術力を、マーケティング不足で伝えきれていないとも感じます。

 

そんな、なかなか知る機会がないいろんな情報について、今後も発信してゆきたいと思います。

 

こういった取り組みが、多くの人に基礎研究や技術の進歩の重要性を知ってもらうきっかけになればと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それではまた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やてん

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