やっぱり読書は朝が一番である。『When 完璧なタイミングを科学する』体験日記

3年ほど前の話になりますが、僕は「when」という本を読んでいました。今でも定期的にアクセスもあるこの本に関する記事は、それだけ、自身のパフォーマンスについて人々の関心が高いと教えてくれます。僕がこの本を読んだのは2018年のことで、今からおよそ3年前のことなのですが、以後3年間を経て、自分のパフォーマンスを観察し、whenを裏付ける経験が得られたな、と感じています。

 

今回はwhenの内容に沿って、自分の行動がどう変化しているのか観察した結果を記録しておこうと思います。

whenを簡単に要約すると

『When』を簡単に要約すると、

  • 人には3種類のクロノタイプがいる
  • 物事の開始・中間・終盤の振る舞いは、人間の間で共通する

という事です。クロノタイプというのは、時間帯(クロノ)毎に、その人がどのような活動をするのに向いているのか、という行動上の分類の事です。それが、3パターンあると、この本では主張しています。

 

二つ目については、人が「始・中・終」が意識できる物事に対処する際に、決まった行動のパターンを取るという事実を指摘しつつ、その性質を利用した、「良いスタートダッシュの方法」や、「中だるみへの対処」、「ラストスパートでうまく勢いに乗る方法」などを提案しています。

 

その他、休憩の効果的なとり方や、チームワークを円滑にするためのタイミングのとり方なども、事例をもとに紹介されています。

 

以下では、上で挙げた二つの点にフォーカスし、Whenの内容を具体的にどのように活用すればよいのか、自分の経験をまとめようと思います。

 

ヒバリ型(朝型)の午前

この本では、まず序盤にクロノタイプの類型と、それをどのように判定するのかについて書かれています。簡単なテストの結果、僕は3つのうち最も朝に強い、「ヒバリ型(朝型)」であるとわかりました。この型は「論理的判断を午前中に」「ひらめきが必要な仕事は夕方に」というタイプです。これは大当たりで、たいがい夜にうまくいかない作業が朝やるとすんなりいきます。

 

典型的にこの傾向が現れたのは、以前行ったシステム開発です(こちらの記事に詳細があります)。プログラミングやシステムの構築は、この上なく論理的なものであり、エラーを解決しない限りは一歩も前に進まない作業です。これを僕は夜と朝両方にやっていた事がありましたが、苦戦したエラーへの解決方法は、だいたい朝8時〜昼13時くらいに考えついたものでした。

 

主な内容は、関数の定義確認や、あるバージョン特有のコード(docker-compose.yml)などを正しく使っているのか疑うなどの作業に当たるのですが、これは進度に大きく影響を与えました。論理的判断は朝にやるべきだと強く実感しました。

 

また、情報収集に対するアンテナの感度も朝が一番良く、本や新聞などを読むことも、それをもとに分析する事も、資格の勉強も、朝やるといい感じに情報を処理できます。うまいこと情報を構造で捉えつつ、良い疑問を持てます。

 

もう一つ、起床時間についてですが、僕は現在、平日・休日に関わらず、だいたい22時〜23時に頭が働かなくなって就寝し、6時半くらいに自然に目が覚めます。この生活リズムは間違いなくヒバリ型(朝型)といえます。

 

匕バリ型の午後

次に、午後についてですが、朝にうまく機能していた論理的に考える部分が少しづつ動きにくくなり、14時〜16時までは、基本的に思考していないと言っても過言ではありません。この時間にできる事は、自動運転モードでもどうにかなる事です。

 

行動経済学の始祖の一人でノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンが著した「ファスト&スロー」において、人の脳には二つのシステムがあり、普段活動しているのは感覚で処理をするシステム1であり、システム1が容易に対処できないものについて、特に計算など論理的思考を用いる場合に、システム2が使われる、と書かれています。この枠組で考えると、僕の14時〜16時は、このシステム1に完全に支配されていると言って良さそうです。


感覚的には、脳がゼラチンで固められて、意識的に使おうとしようにも脳が働こうとしてくれない状態です。この記事を書いている15時11分現在、まさにそんな感じです。文章を書くと言うと、論理的判断が必要そうですが、構成も内容もある程度以前から考えてあるものですので、これを書き起こす事には、実は論理的な判断力はそう必要ありません。書き起こすだけなら、システム1でも個人的には十分だと感じます(もし読みづらいブログならば、このブログで年間7万人弱の来訪を達成することも、収入を得られることにも説明がつかないと考えられるので、この時間に論理的判断を用いずにブログを書くことには問題がないと、今のところは考えています。)。

 

時刻が16時を超えた頃から活発になるのが、「着想」の機能です。これは、物事を抽象的に捉えたり、情報同士をつなげたりするプロセスの事です。僕はもともと論理的な思考よりもこの「着想」の性質が強い人間で、自分を年中無休で発想を飛躍させている人間と捉えています。割と他人からもそう見られていますから、事実っぽそうです。先程、「朝に論理的判断、午後にひらめき」と書きましたが、僕にとっては、「朝は着想を押しのけて論理的思考を机に並べられる」という感覚です。

 

この「着想」の時間は眠くなる22時近くまで発揮されます。ブログの記事を書く際に「こういう見方する人は少ないのでは?」という分析の仕方を思いつくのはこの時間です。最近、記事を書くのは以下のパターンになりつつあります。

  • 午前に情報収集・論理的な構成を行う。
  • 午後に「着想」を使って内容にひねりを加えられないか検討する。
  • 次の日の午前に「着想」でひらめいた事にあわせて構成を修正しつつ、内容に合ったサムネについてアイデアを出す。
  • そのアイデアを1日寝かせて、翌朝に客観性を強めて判定、「よほど変でなければ」イラレで作り、公開。

こんな感じです。

 

28歳の悪あがき

次に、「物事の開始・中間・終盤の振る舞いは、人間の間で共通する」の検証です。自分で言うのもなんですが、今、ここ2年くらい、人生で一番自分が成長していると感じています。その原因が、この本にある「ラストスパート」かもしれない、と最近感じます。

 

もう30になる、という危機感から、「できることは毎日積み重ねよう」「向いている事をしよう」と考えるようになりました。口にはしていても、今ぐらい真剣になれていた事は過去を振り返ってもないと感じます。

 

例えば、「向いていることをしよう」については、これまでもずっと世の中で言われている事ですし、自分も念じていたように感じますが、自分の向き不向きについて、この2年ほど真剣に検討して取り組んだ事はなかったと感じます。「30になるまでに、自分を理解し、照準を絞って尖らせてないと、今後活躍できないのでは・・」という危機感が尋常じゃないくらいあります。

 

今焦っている時点で、これまでも真剣に生きてきた人達よりも後発であるという事もわかっているだけに、勝手に体が動く感覚です。

 

この体に染み付いたような危機感と奮起は、『When』に書かれるラストスパートの科学と一致します。本の中で書かれる根拠には、マラソンに申し込む人や、良いタイムを出すのはだいたい9エンダー(年齢の1の位が9の人)だと書かれています。また他にも、ハッピーエンドのついて、事例が書かれています。

 

僕にとっての課題は、この危機感を維持して、人々が中だるむタイミングにも努力を重ね、差を縮めることですが、それができるかどうかは、今後の自分次第といったところです。30代は中だるまずに生きてゆきたいです。

 

スタートダッシュの科学

スタートダッシュについても、この本の内容には同感します。月初、年始には「ダイエット」の検索数が跳ね上がることが示されており、このタイミングは人が何かを始める上で、良いきっかけになると書かれています(自明のような気もしますが)。

 

カレンダーだけでなく、「プロジェクトの初日」など、これを「時間的ランドマーク」として、心機一転できるようになっていると書かれており、これを利用しない手はない、と書かれています。ちなみにこれを僕はどう自分と重ねたかというと、先述の「28歳のあがき」は、基本1月単位で集中して取り組むようにしており、月末に反省し、月初に取り組むサイクルで管理しており、これをすると、一月続けられています。

 

また、このブログも実はその例の一つなのですが、書きたいことをずっと寝かせて更新頻度も一定でなかったため、これを今月は毎週日曜日更新にしています。このブログとて、今では「プチ贅沢」程度の収益源の一つですので、しっかり伸ばしてゆこうと考えました。今の所、うまくいっていますし、たぶんうまくいきます。頻度を上げるかどうかは、月末に検討します。

 

おわりに:プラシーボだとしても

以上が、僕自身の経験をもとに『When』を検証してみた結果です。

 

この記事を読んで、今回の事例は、本に沿った部分を自分の生活から一部かいつまんで当てはめているだけで、大部分の行動は『When』では説明がつかないのではないか?という検討もできます。また、うまくいっているように見えるプラシーボじゃないか?とも疑えます。さらに、今回の事例は本の内容に沿ってうまいこと解釈しているだけではないか?とも疑えます。

 

・・以上の事は、実は自分でも疑いました。しかし、まず、この記事の事例は、生活の中で時間を多くを占める自分の行動についてフォーカスしています。今回の事例は、僕の起きている時間から、家事を除いた時間のうち8割近くを占めます。

 

プラシーボでは?という意見には、「それでもいいじゃないか」というのが、僕の今の所の答えです。そもそもスタートダッシュ自体プラシーボの可能性は否定できません。できませんが、様々な事例がそのスタートダッシュやラストスパートを良好なパフォーマンスと関係があると示唆しているのだし、どうせなら信じて行動してみるのも良いじゃないかと。何もしないより良いのではないかと。

 

あとは、この『When』の効果が、数年、数十年後にどう自分の中で評価されているか、です。それは、これからまた実験を重ねてゆこうと思います。定期的に、この実験については書き残してゆこうと思います。

 

自分のクロノタイプが気になる方、タイミングをうまく味方につけたい方、おすすめです。これ以外にも、4分類でクロノタイプを説明する、最良の効果を得るタイミング 4つの睡眠タイプから最高の自分になれる瞬間を知るも、あるようなので、気になる方はチェックしてみてください!

 

やてん

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