UI/UXの良さとマナーの良さの関係 デザイナーには戦略性も求められる

最近デザイン界隈で話題のUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)。UIを簡単に説明すると、アプリケーションの操作画面のこと。UXは、UIから得る利便性や体験のことです。つまり、UI/UXの良さは、アプリケーションの使いやすさと同じです。今回はメルカリとヤフオクのUI/UXの比較を通して、サービスとマナーの関係について考えてみます。

 

1年以上前から僕はメルカリ・ヤフオクで転売をしています。僕は洋服が好きですし、今までの買い物の失敗や店舗での試着回数から、洋服の質に関して、ある程度相応の値を判断できるようになってきました。そこで、その力を生かして転売をメルカリやヤフオクでするようになりました。先ほどのUI/UXの差でいうと、明らかにメルカリはヤフオクよりも簡単に操作できます。出品にかかる手間は少ないですし、「メルカリ便」というシステムがあるので、配送も簡単です。決済も、売ったものの売り上げをポイントに変換して、メルカリで購入もできます。そのため、ユーザーが多く、最近さらに増え続け、マーケット自体も大きくなっており、出品すれば、意外なものも売れるような状態になっています。

 

一方、ヤフオクは有料会員になる必要性や、出品に関する手間、決済方法などに関して心理的な障壁があり、使いやすさはメルカリに劣ります。ここでほとんどの場合なら、「メリカリはヤフオクよりも良いアプリ!」と宣伝してしまうところですが、今日の記事で伝えたいのは、これと逆の結論で「ヤフオクはメルカリよりも良い」ということです。

 

なぜか。メルカリは便利すぎるからです。便利で簡単、誰でも使える・・。誰でも、使えるのです。ユーザー数が増え、マーケットが拡大したことはありがたいのですが、逆に最近多くなったのは、マナーを知らないお子様ユーザーです。メルカリは、入札により価格を上げてゆくヤフオクと異なり、出品者が設定した価格に対して客が値下げを要求できるのですが、最近目立つのは、論外な値下げです。また、購入後、返信までに時間がかかったので(1日も経っていない)、キャンセルをしろ、だの、出品者の都合ではなく、自分の都合しか考えていない連中です。最近の渋谷ハロウィンにも似たな迷惑さを感じます。

 

使いやすさが一定以上のレベルを超えると、使い方を理解するための思考体力を必要としないため、逆に言えば、思考力や想像力が低い人たちもマーケットに入ってきてしまうのです。その点、ヤフオクには最低限の心理的障壁があり、マナーが守られています。実は、ヤフオクはわざと一定の手間をユーザーにかけることで、良質なコミュニティを守っているのではないかと思ったりします。

 

ニコニコ動画とユーチューブにも同じことが言えるような気がするのですが、ニコニコ動画は関連動画のチェックがしづらく、会員登録、ログインも必要で、正直、使うのが面倒です。逆にユーチューブは、グーグルアカウントでログインできるし、目移りするような関連動画の探しやすさがあります。ニコニコ動画とユーチューブ、さらにいうなら、ニコニコ動画と、ニコニコプレミアム会員(有料)は、障壁を作ることで、あえてユーザーの質を選別しているのかな、と思いました。

 

メルカリは上場もして、今後、どんどん発展してゆくかもしれませんが、果たして、ユーザーをそのまま増やし続けることはできるのでしょうか。ときに使いやすすぎるとも思われるものは、思考体力のないものを呼び込み、コミュニティのマナーを壊す可能性もある。ターゲットの客層を守るためには、デザイナーにも戦略思考が求められるのかもしれないと感じました。

やてん

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