渋滞の本当の原因

サムネイルの写真は、忍野八海で撮った、青い池です。コロナ禍の平日という、人が少ないときだからこそ、この写真が撮れています。

 

車の運転をする際、道路の混雑に対して非難をしたくなった事はありませんか?信号が短い交差点で、もたつく車がいると、「早く渡ってくれ」と思ったり、トラックがその道に右折で割りこんできて、譲ってしまうせいで、自分が進むのが遅れたりしたときに、イライラしたり。特に、通勤に時間がかかる人は、混雑に巻き込まれた際に、不安や怒りを覚える事を、常にではなくても経験しているのではないでしょうか。

 

青信号のときや、青信号の短い交差点で右折車に割り込まれるのが、僕は結構嫌です。本来、直進が優先で、右折は優先順位が最低のはずなのに、「入れてくれるはず」と、人の善意を(無意識にでも)初めからあてにしているように感じるからだと思います。

 

僕自身は、割り込みをしなくてよい道を選んだり、交差点以外の抜け道で右折時の自車停止・それによる後続の混雑を回避したりしています。出かける際には、あえてバスの本数が減り、混雑が落ち着いている時間を狙ったりもします。よほど混雑が嫌い(混雑を避ける事も好き)なのだなと、今自分の文章を見返していて思います。三密を避けろと言われる以前から、そもそも三密を避ける行動をしていたのだな、このご時世に感じます。混雑を避けるのがそもそも好きなのは以前の記事でも書いています。

 

これだけ混雑が嫌いだと言っている僕ですが、あまり関わらないようにしている混雑自体にも最近は思うところがあります。避ける方法を常に真剣に考えるくらいですから、他の人に比べて僕は混雑がかなり嫌いなのだと思いますが、最近、大嫌いな混雑に自分が巻き込まれても、その混雑は自分たちのせいだ、と思えるようになってきました。

 

大事なのは、自分自身へ向ける二つの問いです。Amazonプライムに入会しているのか。バスが多い地域に自分が住んでいるか。この二つです。思うに、かなりの人が、どちらかに該当するのではないかと思います。

 

Amazonプライムへ入会している人は、早ければ注文した商品をその日に届けてくれる配送サービスの提供を受けているはずです。その配送ネットワークを実現するためには、大きな配送センターを様々な土地に作り、どの倉庫にも、何が注文されてもすぐ届けられるよう、大量の在庫を送り届ける必要があります。また、各配送センターでは、多頻度、小口発送が必要になります。これは、ヤマト、佐川をはじめ、大型トラックのような配送便を道路上に増やします。

 

また、バスが多い地域というのは、人口が多く、地価が高く、車を持つ事が難しい地域のことを意味します。人が集まってくる所なのですから、住みやすい、生きやすい所という事です。そういう地域は、そもそも人口が多いので、車も多いし、人々が同じ時間割で動くなら、混雑も発生しやすいですし、その上、他人の命を預かる責任を持つ運転手による安全運転とも道中を共にすれば、混雑を発生させます。バスも地域の人の時間割に合わせて本数が増えるわけですから、人と同じ行動をしようとすれば、なお、道は混みます。

 

自分たちが求めた時間的な便利さ(Amazon、住みやすい街)によって、他のところ(道路の混雑、電車の遅延)で自分たちの時間が失われているように思えます。いや、こんな受動的な言い方ではいけないですね。他でもない自分たちが、自分たちの利己的な行動で、自分たちの時間を奪っているのでしょう。そう思うと、いつもより混雑に対して仕方なさというか、諦めがつくようになりましたし、より余裕を持って動くようになりました。また、避けられる混雑は、より避けようと思えるようになりました。

 

これは、企業の競争に関しても同じ事が言えるし、人についても同じ事が言えると思います。人がたくさんいる場所というのは、競争が激化して大変です。業界内での販売金額の奪い合い、企業内でのポジション・昇進争い。これらは、母数が増えるほど、生き残りや心の平穏までに時間がかかります。僕は、道路の混雑と同じように、これらが苦手です。ただし、苦手だからと言って逃げているだけでは人から必要とされないので、渋滞を避けつつ、人から必要とされるようになりたい、と思います。ここ数年はそのための踏ん張りどころになるな、と感じています。

 

「たくさんの人がいる道を避けよう」という考え方で、人生の渋滞から抜け出して捻出した時間を、人と異なるところに振り分けてゆき、人生においても、「普通の道(混雑する道)」より早くにゴールに辿りつけたらな、と思っている、最近でした。

 

冒頭で忍野八海の青い池の写真をサムネイルにした理由と、同じく。

やてん

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