「被災地の復興」に関する、現実と自身の感覚とのギャップをまとめておく。

写真は、沿岸沿いにて。汚染表土をまとめていると思われる。

 

ここ2日間、ブログを書かなかったのでちょっと心苦しかったのですが、実は福島にいっておりました。友人が会津若松出身で、その友人(彼は自然栽培の農家)に、農業とも無関係ではない、富岡、大熊、浪江、南相馬を案内してもらいました。土地と縁がないのにも関わらず、テレビで繰り返し聞いて知ることとなったその地名を、目に焼き付けたかったのです。

 

復興の実態は映像とは全く違った

僕が案内してもらった地区は、全て居住が制限されている地域で、ある境界から先には通せんぼうです。その辺りは建物も草木も荒廃しており、景色が荒れていました。家や建物の前には金属の柵が設けられており、その近くには警備の人が立っているなど、車に乗っていながら、「復興とはどれだけ遠いことなのか」と感じました。

 

また、巨大なダンプカーばかりとすれ違うこともそうですが(彼らは何を運んでいるんだ・・?と言う異様な緊張がある。彼らは高濃度に汚染された表土を運んでいるようだった。)、どこのコンビニも、ガソリンスタンドも、飲食店もやっていない景色は、荒れた景色とも妙な統一感があって、でも、同じ日本の街には思えず、まるで別の世界にいるような気持ちになりました。

 

 

田んぼだったのか、津波の被害なのかわからない

福島原発が見える海岸に到着し(撮影も遠くからしかできない。)、津波で流された辺りを見ましたが、本当にまっさらでした。はじめそこを友人と見たとき、田んぼなのか、津波で流されたのか、わからなかったくらいです。壊れて基礎だけ残った跡を発見して、ようやく把握しました。そこに本当は街があったとことを。元は街だったのに、瓦礫を撤去したら耕作放棄地のような風景になってしまったのです。ニュースで仮設住宅の映像を見て、「生活は改善してきているのかな」と安易に思っていた自分が恥ずかしいです。震災の復興に関しては、全くインパクトのある改善ができていないことを理解しました

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遠方からの撮影のため、画質は悪い。

情報の切り取り方で、「視聴者が何を感じるか」が変わってしまうことの仕方のなさや、事実を知るには現地に行くべきであるとも認識しました。もし、僕のように被災地に対して何かを思うのなら、多少行くのが大変でも自分の目で確かめた方が良いと思います。

 

ガソリンスタンドがやっているだけで安心した

会津若松は盆地のため、海岸に行くには山を越える必要があるのですが、山を越える際も対向車線はダンプカーばかり通るし、「除染地区」とか「高濃度線量」とかの看板が数メートルおきに立っていて、海岸沿いの地区に行くまででも「嫌な汗をかくね」と友人と話していました。

 

そうやって行きも帰りも数えきれない看板に怖い思いをし、居住可能地域に戻ってくると、ガソリンスタンドに明かりがついており、車が止まっているではありませんか。走っている車の車種も一般車が多かったですし、その街並みに安心してしまいました。同時に、海岸線までの往復で、自分は絶えず緊張していたこともそのとき初めて知りました。

 

原発は必要なものなのか。

これだけの違和感を持ち帰ると、友人に同じく「原発、なんで稼働させてるの?」と憤りを持ってしまいました。一つの地域で、全く住めなく、ぽっかり空いた地域ができてしまうリスクもあるのに、です。この憤りは、人命とか人生とか、その人の故郷を奪うとか、そういう、人としての「正論」なのだと思いました。

 

一方、現実はどうかと言うと、やめられない理由が何かあるらしい。政府としても、原発の順次稼働中止をすれば、それは、今後のリスク対策として大きな一手であると、国民に理解を求めることもできるのです。でもできない理由が、どこかにあるのです。それがわかりようがあるのかどうかは、ちょっと探っているところです。

 

実はこの記事を書こうと思ったのは、ただまとめておくだけでなく、先日購入して読んだ進撃の巨人の27巻の状況と、今の原発の状況が妙にシンクロしていると感じたからです。その類似がなんなのかを理解するために、まずは福島の状況がどうだったか、整理しておく必要がありました。それがこの記事です。原発周辺に関しては、ちょっと調べてみようと思います。

 

P.S.

ちなみに、確かに福島は沿岸部が上述の状況ですが、2日目の滞在で案内してもらった会津若松は、街並みが美しい(金沢や鎌倉に似ている)ところでした。会津藩と西軍の戊辰戦争の背景も街から感じ取れ、街全体から歴史を感じます。また、酒蔵が何件もあるところは金沢や鎌倉とは異なる特徴です。酒蔵の見学は、酒を飲むことに興味がない僕でも面白かったです。

 

郡山まで新幹線で行き、ローカル線で田園風景を楽しみながら(今は雪景色ですが)会津若松まで行けますので、景観としても、他の地域とまた違って良いところだと思います。今回、写真はほとんど取らなかったので言葉でしか伝えられないのですが、興味を持った方は、ぜひ、福島を訪ねてみてください。

 

 

 

 

やてん

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