初めて後輩・部下を持った人、人間関係に悩んでいる上司へ。良好な関係を構築する力が自然に身に付く8冊の本を紹介

この記事では、自分が後輩を初めて持った約4年前、そして、一つの部署の長になった3年前の当時の自分に、あのとき読んで欲しかったと思う本を書き記しておきます。

 

昔の自分への記事ですが、初めて後輩・部下を持った人、後輩や部下、あるいはそうでなくても、周りの人との人間関係に悩む人にとっても、何かしら気づきが得られる本を紹介できると思うので、手にとってもらえたらと思います。

この記事のスタンス

初めに、この記事を少しでも参考にされる方に、どうなって欲しい、というゴールをお伝えしておきます。そのゴールとは、「自分は、どのようなリーダーになれるのか」「どのようなリーダーになってはいけないのか」を直感的に掴む事と、それを常に省察する習慣をつくる事です。

 

言動の分かれ道に立ったとき、つまり迷ったとき、「先輩・上司としての自分らしい振る舞いはこっちだ」と、道を選べるようになる事がゴールです。その姿に明確な「型」がないため、この記事では、「部下が〇〇」とか「上司はこうあるべき」とか「リーダーシップの〇〇」とか、そういう実践に近い本は取り扱いません。それらの実践書は、明確な「型」を提案しますが、それを実践すると、かえって周囲に違和感を感じさせる場合があります。

 

違和感は、「人柄」とのギャップから表れます。周囲の人が持つ、自分の「人柄」のイメージと異なる行動を自分が起こすと、「本心では思ってなさそう」と思われ、言葉が響きにくくなるのです。

 

だからこそ、「自分なら」何ができるか、「自分なら」何ができないのかを、知るべきだと考えました。それを直接的に「型」として伝えるでもなく、読んでいるうちに自分はこう言う「型」かもしれない。こういう先輩・上司にならなれるかもしれない。こういう行動なら、始められるかもしれない。そんな、読者その人なりの「型」を発見させてくれる本を、この記事では紹介します。

 

もう一つ、スタンスがありまして、できれば、紹介する順に読んで欲しい、という事です。徐々に内容がつながってくるように順番を組んでいるからです。また、読まれた人なりの気づきを得て欲しいので、僕自身の考えはあまり書かず、本に関する説明も最小限にします。読みながら、「あの人は、何でこの本を、この順番で勧めたのだろう?」と考えてもらえたら嬉しいです。

 

それでは、紹介してゆきます!



 

1: あなたの知らないあなたの強み

宇宙兄弟が題材になっていますが、知らなくても大丈夫です!好きな人なら、一層楽しめます!

 

※この本で取り扱われる「FFS理論」というのは、一つの性格にも良い面と悪い面があるという観点で、人の性格を診断する理論です。具体的には、適度なストレス状態のとき、その人の性格の良い部分が表れ、過小・過大なストレス(ディストレス)状態のとき、その性格の悪い面が出る、という考え方です。コードが付与され、100問ほどのテストを受け、自分のタイプを診断できます。

この本の良いところは、タイプ別に人の行動パターンが列挙されているところです。そのパターンと周りの人の行動を当てはめる事で、その人がどんなタイプの人かをある程度分類できます。後輩・部下がどんなタイプの人か。自分はどう接すれば良いのか。それを大まかに知れます。

 

2: 頭が良くなる思考術

頭が良くなる、と言うより、頭をほぐしてくれる本です。ページ数は少ないのに記憶に残るフレーズがたくさんあって、不思議な本です。この本以降は、ありのまま読んで欲しいので、本の内容に関しては少なく留めます。

この本を今読めば、以後、本の読み方も、考え方も、仕事の仕方も、きっと変わります。

3: 日本人の意識構造

日本人に特有の意識に関して述べています。上下関係だけでなく、様々な人間関係や行動に通ずる本です。

無意識に僕らがとってしまう行動を、日本の文化や風土の面から分析しています。上のFFS理論と組み合わせて、人の行動を分析する際に有用です。

4: 心を動かす話し方

話し方の本に見えて、話す前段階の事も教えてくれています。話し方だけでなく、もっと幅広く、深く学びがあると思います。

口を開く前にすべき事がいかに多いか、教えられます。

5: 孫氏

ここにきて、古き中国の名参謀が書いた、戦略に関する古典です。

一人間としての行動指針にもできますし、仕事に活かすこともできます。もちろん、人間関係にもです。

6: 失敗の本質

組織学の観点で、太平洋戦争の敗戦の理由を書いています。

これまで読んできた本を加味すると、味わい深く読めると思います。細かな日付や時刻まで気にしてゆくと、情景が浮かび、理解が深まりますが、とりあえずは、個々の対戦は大まかに留め、組織学的な考察をじっくりと読んでみてもらえたらと思います。

7: GIVE & TAKE

「成功する」かはどうかは、その定義や制度によるのですが、手助けのあり方について具体的に書かれています。FFS理論でいう「受容性」など、この本も前の6冊とつなげて読むと色々気づきが増えると思います。

ちなみにこの本は、心理学では有名な「5分間の親切」の生みの親です。

この本を読み終わった頃には、頭の中に、自分のありのままの上司像がぼんやりとできてくるのではないかと思います。

8: 20代でやっておきたいこと

この本を、8冊目に読まれると、「え、何で?」と初め思うのではないかと思います。実は、この本は別枠で、これまで読んできた7冊の内容を加味して、どう役に立てるか?を考えて読むと、ただの横暴な啓発書に見えて、すごく意義のある実践書になると考えています。

 

まさに、石ころがダイヤになると思います。この本への反応の仕方は、この本以前の7冊を読むかどうかで違うと思います。

この本の内容を、自分、自分の後輩や部下にどれだけ応用できるでしょうか?

番外編:なぜ人と組織は変われないのか

この本は、僕がこの記事を書こうと思ったきっかけをくれた本です。読み切るのにえっらく長い時間がかかり、身になるものが得られるか不安でしたが、意義があったと考えています。と言うのも、人に何かを気がついてもらうプログラムを作る事自体が、人について考える非常に良い訓練だったと思いますし、その機会を提供してくれたこの本には感謝しています。


きっと、ときを経て読んだら、また気づきが増えているんだろうと思える本です。3年に1回くらい読み返そうと思います。

おわりに

今回は、自分だったら、あのときこれを読みたかったな、という本たちを紹介しました。正直なことを言うと、部下なんて、後輩なんていなかった方が楽だったな、と思います。実は、僕は関係構築に失敗もしています。でも、むしろそんな状況に立てた事で、考える事がたくさんありました。今は、その失敗が大きな財産になって、うまく関係を作れていると思っています。

 

今回紹介した7冊(最後の8冊目は、別枠として)は、自分の当時の失敗の追求をしていく中で、不足していたもの、必要だったものを教えてくれた本なのです。だからこそ、これらの本を、僕はあの頃の、上司になりたての自分に向けて、勧めたいのです。ただ「型」を教えてくれる本ではなく、地図の作り方を考え方を教えてくれる、この7冊を。

 

僕のように悩んでいる人が、これらの本を読むことで、ご自分にあった、後輩・部下との接し方を作り出してもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。

 




やてん

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