優しい人は、分かり合えなくても、向き合い続ける? 漫画「あさひなぐ」26集を読んで

こんにちは、やてんです。

 

僕は、人は分かり合えないと思っています。分かり合えないというのは、正確に言えば理解し合えないということです。

 

これは、結構いろんな記事で触れている、「理解」の定義が関係しています。僕らは、ある情報と他の情報が脳内で繋がったとき物事を「理解」します。その情報の繋がりや、繋がりの強さが、その人その人の「理解」を表していると言うことです。

 

人は、全く同じ景色を見ることは有りません。ある時点で、その座標で、その目線で物を見ることができるのは、たった一人だけです。

 

しかも、人はそれぞれに自分の既存の「理解(情報の繋がり)」から新たな理解を作り上げてゆきます。そのため、人々の「理解(繋がり)」は、時間が経つにつれて全く多様になってゆきます。何かある事柄が起こったっとしても、全く異なる感じ方をするのは、脳内の情報同士の繋がりが、全く異なるからです。

 

しかも、「カオスの理論」にあるように、その人の人生観は、おそらく初期値鋭敏性なのだと思います。一番初めの方に出会う情報によって、無限大に多様になり得ると言うことです。再現不可能とも言えるかもしれません。

 

農業において野菜を育てる上でも、苗半作って言葉があります。苗を育てるまでで、その作の半分を占めると言う言葉です。人によっては、苗八作とも言います。

 

科学的に説明しなくても、なんとなくわかりはします。住む環境、家族の中のポジション(兄か、弟か、とか)、様々な立場がその人を作ってゆきます。その様々な、選べないことも、選んだことも、全部含めてその人を作ってゆくのだから、人は、同じ事柄から全く違うことを感じるようになって当たり前だし、そうして出来上がった考えを「それはどうなんだ」って言ったって、仕方がないのだと思います。

 

そう考えると、改めて、僕は、人は分かり合えない。そう思っています。

 

でも、それで終わっては行けないんだと、最近気がつきました。

 

「分かり合えない」だけで留まってはいけない

まるで、僕に言っているのかとすら思うシーンです。

IMG_1515.JPG
漫画「あさひなぐ」26巻より

決して分かり合えないけど、関わりあうことをやめようとしない・・。

 

これは、今まで僕がずっとできなかったことだなぁと思います。

 

人は合わなければ、互いに距離をとればいい。自分と合う人がいそうな場所へ行けばいい。今までは、そう思っていたのです。

 

案外、違うのかもしれないと思いました。分かり合えなくても、関わりあうことをやめようとしないことを、「優しさ」と言うのでしょうか。

 

思えば、僕は「優しい」と言う言葉がどんな意味を持つのかについては、考えたことがありませんでした。ただ言えるのは、僕は世間では、「優しくなく」て「自己中心的」な人間に分類されていると言うことです。この漫画「あさひなぐ」の中でも、八十村や一堂に共感をする(この二人が言うこと、言われることは、結構胸に刺さる・・)人間ですし、きっとそうなんだと思います。

 

また、「優しい人」と言われても、僕は、誰の顔も思い浮かびません。優しいって、一体どんな感情なんだろう。ああ、この漫画の主人公の旭は、優しい子だと思います。現実では・・思い浮かびません。

 

ひょっとすると、「人は分かり合えない」と思っている人間も、関わりあうことをやめないことが、優しさに繋がってゆくのだろうか。

 

なぜなら、僕は優しくなく、関わりあうことをやめてきた人間なのだから。逆に、関わりあうことを止めないことが、僕が優しくなってゆくことに繋がるのかもしれない。そう思ったのです。

 

「関わり合うことを止めない」道中には「許し合う」がある?

分かり合えないとわかってて、でも関わりあうことを止めない人ってどんな人なのか。想像してみたところ、「人を許せる人」なのかなぁと思いました。

 

関わりあう中で、そりが合わないことはたくさんあります。それを、許す。一方、許してもらえる。それが、関わりあうことをやめない上で一番難しい(あくまで個人的に、ですが)ことだと思えるのですが、もしかしたら、人を許せることが、優しいと言うことなのでしょうか。

 

人を許せることは、僕は人間的な「強さ」だと思っているのですが、もしかしたら、「優しさ」とは「強さ」のことなのでしょうか。

 

僕は「運命」を信じませんが、なんとも運命を感じると言うのか、僕の下の名前は「人を許せるような人になってほしい」と言う願いを込めてつけられたそう。

 

不思議なものです。今、ここで「あさひなぐ」と言う作品で、このシーンに出会ったことには、大きな意味があるのだろうか。そんなことを思った、今日のことでした。

やてん

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